ダメ日記

30代の残念な感じの女性社員の日記

34歳で初めて彼氏ができた

34歳で初めて彼氏ができた。今までデート行ったりあやふやな関係の人はいたけど、初めて「付き合ってください」と言われた。彼は優しいし、頭がいいし、身長高くてかっこいい(とおもう)。そしてなぜか私のことがずっと好きという。私はちゃんと人と付き合ったこともないし、こんな年齢だけど、結婚したいとも、子供が欲しいとも、家族が欲しいとも思ったことがない。ただいつか天井の高い家を買って、猫を飼い、絵を描く毎日を過ごすのが夢で、そこに他人と住むことは想定していない。恋愛は病気だと思っている。

付き合ってすぐ、同棲する話が出た。私は賛成した。なぜなら、お互い30代だし、結婚を考えるのであれば、長時間一緒に過ごすことを耐えられるか早めにわかったほうがいいと思ったから。

ただ、賛成はしたものの、私と彼が同棲する頃は私は仕事を辞めて無職。迷惑になるし、経済的に貢献できないし、やっぱり実家で暮したほうがいいんじゃないかと提案しようか迷っていたところ、彼はそそくさと猫が飼えるアパートを見つけ、私がお絵描きするスペースの間取りまで考え、契約してきて「俺がしたいことをしただけから気にしないで。」とこちらが負担に感じないようにさらっとやってしまう。

また「無職で色々迷惑だと思うから、家事だけはしっかりやるからね。料理下手だけど本読んで勉強するから」というと、「家事の分担は後々ちゃんと決めよう。」と行いたあとに「毎日一緒にいるだけできっと幸せ、一緒にいるだけでいいよ」という。

 

!?

 

どんなに仲よい人とでも長時間一緒に過ごすことが罰ゲームでしかない自分にとっては、「一緒にいるだけで楽しい」という感覚は自分には存在しない感覚。そんなこと思う人本当にいるのかにわかに信じがたい。これが知り合ったばかりの時にありがちなお互い燃え上がっている頭のお花畑発言ではなく、友人期間7年の人が言ってるのだから尚更驚き。

そんなこんなで、私は今年海外での仕事を辞め日本に帰国することを決めた。もちろんな彼だけが理由ではない。元々今の仕事では成長できないと感じ行き詰まりを感じていた。今住んでいる国の治安も悪くなってきた。ただ、彼が帰国の理由であることも否定できない。どこかで、こんなに一途に思ってくれる人は人生で二度と現れないんじゃないか?彼と同棲して一緒に過ごしてみたら、開店前の長期休業中の私の女性ホルモンがようやく重い腰をあげて仕事をしだし結婚願望や、さらにはなにかの奇跡で子供欲しい、家族を作りたい、子孫を残したいという動物的本能まで目覚める可能性があるのでは?そんな違った未来の可能性を確かめてみたい、というのも確かに理由の一つである。

もちろん彼のことは単純に好きであるけれど、私と彼の好きはちょっと違うのかもしれない。

今日は妹が夢に出てきた。亡くなったときより幼くて14歳くらいの見た目をしていた。前髪はパッツン。

私と妹、二人で広々として何もない畳の部屋にいてにこやかに笑って、一言二言たわいもない事をなにか話した気がするけれど内容は思い出せない。二人の中で妹はもういないことは理解していたようで、妹が普通なら通れない向こう側の扉(反射のない鏡の中に入って行く感じ)の中に踏み入れ、また思い出せない何かを言って、その扉の中に入って去って行く。最後は「またね」と言って手を振っていた気がする。

起きたら夢の中でも会えたのが嬉しくて、それでいて特に妹が恨んでる様子もなくて、ただ優しく笑っていたのを見て安心した。

前にも、妹の夢をみたことがある。幼い妹が自分は亡くなっている事を理解しつつも、両親のために毎日自宅の階段を上ったり降りたりを繰り返している夢を見た。家族の事を心掛かりに思っているのかもしれない。安心させに来てくれているのかもしれない。

妹が死にたいとおもった気持ちはよくわかる。だけどどうしてこんなに一人の人間の死が周りの人の人生を変えるのだろうか。その変わった意味があると思いたい日もある。

 

 

2年前の今頃

今日夜の電車に乗っていたら、ふと2年前の今頃を思い出した。

Aさんと一緒に現代アートの祭典に行った。

あるブースに入ったら下半身丸出しの女性が足を開いている状態ですわっていた。Aさんがすぐ目をそらしたので「なんで目をそらすの?」と聞くと「なんか悪いと思って、、」と答えた。女の人の裸はたくさん見慣れてそう(偏見)と思っていたので、意外と気まずそうにしている彼を見て可愛いなって思った。

そのあと生ガキを食べて、カクテル飲んで、ほろ酔いでまたアート祭典にもどった。

すっごく楽しかったはずなのに何の会話をしたか思い出せない。

 

ありがとう。

なんでで生きているんだろう、と考えているうちに妹が自殺した。まだ22歳だったのに。

両親は「なんで?」「どうして止められなかった?」と後悔ばかり。そのたんびに「まわりが何いってもかわらなかったよ」とはげます。

もうこの先、一生一緒に遊べないんだと思うと悲しい。だけど死にたい気持ちもよくわかるから「なんで?」という疑問は浮かばない。この先、生きてたって楽しいことが起こる保証はないし、そりゃ死にたくなるよね。実際に行動に移すのはかなり勇気がいることだけどね。でも本人が楽になるならそういう選択肢もありだと思ってしまうよ。

自殺願望になりやすい精神って遺伝するんだろうな。兄弟みんな似たような思考をしてると思うんだ。だから自殺したくなる気持ちもわかるよ。

これ書いてて思ったけど、共感する人がいるって分かってたらもう少し待ってくれたかな。死にたいと思ってたんだったら、話したかったな。私も消えたいよ。不謹慎だけどちょっといいなって思ってしまうよ。もちろん行動にうつすほど差し迫って思ってない。きっと私が思うより何百倍も辛かったと思うし、共感するなんておこがましいのかもしれない。

去年かな?二人だけでディズニーシーにいったの楽しかったな。誘ってくれてありがとう。一緒にすんでいる年数は少なかったけど、好かれてるんだなと思って嬉しかったよ。自分のことで精一杯でごめんね。いままでありがとう。

からっぽの郵便入れ

先月、Aさんが「手紙を書くのを我慢している」とメールしてきた。

だからきっと今年の誕生日も手紙が届くのだと勝手に思い込んできた。

準備のいいAさんだからきっと、誕生日の後より誕生日の前に手紙が送ってくるはずだと思った。なぜなら去年、私の誕生日を友達と祝いたいから、Aさんとは次の日に会う約束をしたら、「あとより前に祝えた方が本当はいいんだけどね、、」と文句をいっていたからだ。

だけど、誕生日の一週間前から、小さいな期待をしながら毎日郵便入れあけても、Aさんからの手紙は届かない。とうとう誕生日当日になってしまった。

誕生日当日、深夜12:30頃にAさんから「お誕生日おめでとう。遠くはなれていてもいつも思ってるよ」とメールが届いた。

ありがとう、返事する。タイミングをみてメッセージを送ってくれた心遣いは感謝した。でもメールとは別にあとから手紙もきっと来ると、そのとき思い込んでいた。

あれから一週間たっても手紙はこない。メールも来ない。

そういえば、数ヶ月前から電話すると言ってたのに結局電話もこない。

心にもないことをわざわざメールしてくる人ではないと思いつつも、きっとその程度の存在になったんだなぁと思わざる得ない。私が毎日彼の事を考えていても、きっと彼は自分とは違う気持ちだったんだ。

それでよい。彼にも好きな人ができるかもしれないし、また奥さんのことを好きなるかもしれない。忘れる事は自然のことで、むしろ忘れてほしい。先がないなら私もはやく彼を忘れたい。

 

と頭では分かっているのに、からっぽの郵便入れを見るたびに、思ってたより手紙を楽しみにしていた自分に気付かされ、むなしくなり、また涙があふれる。たかが手紙。届いたところで彼が奥さんと別れて迎えにきてくれる訳でもない。でももう少し、「ずっと好き」を感じたかったな。

去年の今頃

去年の今頃、Aさんの誕生日を祝った。朝からお魚屋さんに行って生きたロブスターを買い、果物屋でチェリーを買った。電車のホームでチェリーをこぼしてしまった。

あらかじめ買っておいた大きな鍋にお湯を入れて、二人でロブスターを茹でた。適当にネットで拾ったレシピのレモンソースが美味しいとべた褒めしてくれて、嬉しかったな。

壁にはレインボーカラーのHappy Birthdayの文字。ケーキは、ホールの方が見た目がいいかなと思って、チョコレートケーキを丸ごと買った。

楽しかったな。

 

決意

とにかく悲しかった。何が悲しいのか具体的に言葉で説明できないけれどとにかく悲しかった。

二人で並んで座っている電車の中。私の最寄り駅が近づいてきたから、Aさんが耳元に顔を近づけて「楽しかったよ。ありがとう」とささやいた。

嬉しい気持ちよりも、疑問が残った。なんで普通に言わずにわざわざ小声で言ったんだろう。なんで一年前みたいにずっと好きだよって言ってくれなくなったんだろう。もうそんなに好きじゃないのかな?

言いたかったことを全然言えないまま、電車のドアが開いて、「またね」といい残して電車を降りた。窓から電車の中にすわるAさんが疲れた笑顔で手を振っているのが見える。

車両を後にしてホームを歩きだした途端泣いた。

ちょっとだけAさんが電車を飛び出して追っかけてこないかという妄想をしたけれど、振り返っても、Aさんは追っかけてこず、電車は何事もなく発車した。

楽しく過ごせればいいと思ってたのに、やっぱり先がないことが悲しくて、やっぱり早く誰かの一番に思われてみたくて、あーあ やっぱり早く忘れたい。

こんなことしててもいつまでも満足できないんだ。

今度こそ別れる決心ができた。