ダメ日記

30代の残念な感じの女性社員の日記

からっぽの郵便入れ

先月、Aさんが「手紙を書くのを我慢している」とメールしてきた。

だからきっと今年の誕生日も手紙が届くのだと勝手に思い込んできた。

準備のいいAさんだからきっと、誕生日の後より誕生日の前に手紙が送ってくるはずだと思った。なぜなら去年、私の誕生日を友達と祝いたいから、Aさんとは次の日に会う約束をしたら、「あとより前に祝えた方が本当はいいんだけどね、、」と文句をいっていたからだ。

だけど、誕生日の一週間前から、小さいな期待をしながら毎日郵便入れあけても、Aさんからの手紙は届かない。とうとう誕生日当日になってしまった。

誕生日当日、深夜12:30頃にAさんから「お誕生日おめでとう。遠くはなれていてもいつも思ってるよ」とメールが届いた。

ありがとう、返事する。タイミングをみてメッセージを送ってくれた心遣いは感謝した。でもメールとは別にあとから手紙もきっと来ると、そのとき思い込んでいた。

あれから一週間たっても手紙はこない。メールも来ない。

そういえば、数ヶ月前から電話すると言ってたのに結局電話もこない。

心にもないことをわざわざメールしてくる人ではないと思いつつも、きっとその程度の存在になったんだなぁと思わざる得ない。私が毎日彼の事を考えていても、きっと彼は自分とは違う気持ちだったんだ。

それでよい。彼にも好きな人ができるかもしれないし、また奥さんのことを好きなるかもしれない。忘れる事は自然のことで、むしろ忘れてほしい。先がないなら私もはやく彼を忘れたい。

 

と頭では分かっているのに、からっぽの郵便入れを見るたびに、思ってたより手紙を楽しみにしていた自分に気付かされ、むなしくなり、また涙があふれる。たかが手紙。届いたところで彼が奥さんと別れて迎えにきてくれる訳でもない。でももう少し、「ずっと好き」を感じたかったな。